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Doctor's BLOG

顎関節症

2006年7月11日

最近、Webからの問い合わせの中に顎関節症について質問がありました。
顎関節症について、少しご説明いたしましょう。
その中でも、日常臨床で最も多く遭遇する早期接触について今回はポイントを絞って、ご紹介します。
まず、顎に付着する筋肉が緊張する事なく、かつ顎の関節円板が正常な位置にある噛み合わせを中心位(専門的には、もっと難しい定義ですがここでは、一般の方が読まれる事を前提として記載しております。)。
上下の歯が安定する噛み合わせを中心咬合位といいます。
中心位と中心咬合位は、一致する事が理想ですが、人間ですので少しはズレがある事はよく有ることです。
しかし、そのズレの幅が許容できる範囲を超えてしまうと、顎から頚、肩への筋肉痛や、顎の関節がカクカクいう症状が出てきてしまいます。
そのトリガーとなる要因は、親知らずの萌出による早期接触。新しく入れた補綴物の早期接触。歯牙抜歯後長期間放置による隣在歯の傾斜、挺出による噛み合わせの変化であります。
この早期接触は、患者さまご本人では、なかなか発見できない。
その理由に、歯根膜によフィードバックにより早期接触を回避する、咀嚼経路が形成されるためであります。
それを発見するには、ティッシュペーパーをロール状にして、上下の前歯で5分〜10分程すごく軽く噛み。
ティッシュペーパーを外しカチカチと軽く噛む。
その際に最初に当たる歯が、早期接触の歯です。
数回噛むうちに、その早期接触がなくなります。
それは歯根膜によるフィードバックにより、歯全体が噛めるようにと顎全体が偏位するからです。
この偏位が筋痛を引き起こすのです。
なかなか、ご自分で早期接触を探すのは、難しいですが一度試してみてください。
次回は顎関節症の治療についてご説明いたします。

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