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Doctor's BLOG

ガリレオスのコリメーション

2009年11月28日

ガリレオスには、上下両顎、上下顎別々に撮影できるモードがある。
昨日、シロナガリレオスチームの方と撮影条件を変更して下顎のみの撮影モードでどのようにコンピューター画面上で映ってくるのかを検証しました。
その結果、下顎のみ撮影モードでは、下顎下縁から上顎根尖部くらいまで撮影範囲内に入ります。
ただし、大きな問題があります。
それは、上顎洞領域に帽子をかぶったようなアーティファクトが生じてしまうのです。
撮影領域以外の部分がブラックアウトになれば、良いのですがそうではありませんでした。
シロナスタッフもこの画像を初めて見たようで、要改善と言われておりました。
結論として、現時点では撮影モードは上下両顎の部位設定での撮影がもっとも読影に適していると思われます。

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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科 
植田晋矢
0270−23−3435
インプラントCT画像解析係
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ガリレオス歯科用CT使用しての感想

2009年11月25日

導入前に懸念していた、スキャン時の患者さまの方がディテクターに当り、撮影ができないの症例があるのではないかと考えておりましたが、数十名の患者様を撮影しても全く問題は有りませんでした。
再撮影も無く、スカウトショットで位置決めする事も必要ないので通常のパノラマの間隔で撮影が可能です。
強いて言うのであれば、サーバー、無停電装置が24時間電源ONの状態なので、電気代とサーバーを置いてある部屋の温度管理が大変になるかもと思っております。
バージョンアップも結構な頻度であるようで、今後更なる画質の向上と発展を予感させます。

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「天は二物を与えず」は嘘である。

2009年11月24日

R0013730.jpg 

この絵白鳥歯科インプラントセンターの壁にかかっておりました。
右下のサインを見ると、ななんと! 白鳥先生のサイン!

愕然としました。
この絵に私、本日一番驚きました。

この絵本当に凄いのです。
ピエロの悲しそうな、今にも泣きそうな気持ちが手に取るように表現されております。
この油絵、白鳥先生自ら描いたのです。
いやー、凄い!

早速、私も本日ジョイフル本田に行ってきまして、油絵のセットを見てきました。
油絵ってけっこうするんだ。
とりあえず、息子の絵の具を拝借して水彩がからでも始めようかな。
そのうち、植田歯科の壁でも飾ろうかと思います。
きっと抽象画の前衛芸術になると思いますが、、、、、、、。
それにしても、白鳥先生、クリニックも凄い。スタッフも凄い。絵の腕前も凄い。
お腹も出てない。
おかしいな?私も、白鳥先生と同じように大学時代ラクビー部だったんだけどな。?
R0013743白鳥先生と私.jpg

私も幅広のネクタイでなんとかお腹が隠れておりますが、白鳥先生は郷ひろみのごとく
スリムです。
悔しいぜ。Japan!


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白鳥歯科インプラントセンター増築レセプションに参加

2009年11月23日


11月22日に植田歯科スタッフと共に、静岡県沼津にある白鳥歯科インプラントセンター増築レセプションに参加してきました。
日帰りでかなり疲れましたが、あまりの驚きにスタッフ一同言葉を失いました。
白鳥先生とは、以前よりインプラントスタディーグループClub22でご一緒にさせて頂き多くの事を教わりました。

白鳥歯科インプラントセンターの雨宮先生、久保先生を初め歯科技工士の磯川先生、歯科衛生士の皆様本当にすばらしいお人柄の持ち主で、いつも親切丁寧に対応していただき日頃から感謝しております。

さて、その白鳥歯科インプラントセンターですが、これが凄い!
私は、多くの世界中の歯科施設を見学してきましたが、今まで私が見学させて頂いた中でダントツで1番です。
これからご紹介するスライドは、白鳥歯科インプラントセンターの写真です。
R0013742.jpg
カウンセリング室でししょうか、白を基調していて家具もすばらしいです。

 
R0013700消毒室室.jpg
第二消毒室だそうです。
ドイツ製ミーレの洗浄機がありました。
もちろん、第一消毒室にもこれより一回り大きいミーレの洗浄機がありました。
また、壁の色がいいですね!
センスがいい。



R0013734講演白鳥歯科.jpg
2階にある研修施設もあます。!
私も『Enhance self tissue healing』と言う題名で、生体組織の治癒をどのように早期に治癒に導くかを簡単にプレゼンいたしました。
どうでしたか?お聞きになられていた先生?
ご感想をお待ちしております。


最後となりますが、ブローネマルク オッセオインテグレーション インプラントセンター
小宮山先生を主幹とするインプラントスタディーグループclub 22の先生方です。
左から松本先生、中富先生、白鳥先生 植田です。
R0013744クラブ22.jpg 

いや本当に、何から何まで凄い。!
もちろん、白鳥先生の診断、手術の腕、プレゼンの質、それにお人柄。
すべてがパーフェクトなのです。

それから、最後に度肝を抜いた事があります。
それは、明日のブログでご紹介します。



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ある日のインプラント手術風景

2009年11月20日

伊勢崎 植田歯科CTインプラントセンターでのインプラント治療

どんな環境でインンプラント手術を行うかのか、ご説明しましょう。下の写真は、通常の歯科治療時の状態です。
天井にはインプラント手術用のフランス製アンジェニー無影灯。
この無影灯にはある思い入れがあります。スゥエーデンイエテボリにあるブローネマルク クリニックと同じメーカーの物です。ブローネマルク クリニックにはもっと大きな物が入っておりますが、いつもブローネマルク教授が見守ってくれ、ブローネマルク教授に恥じない手術ができるよう開業当時に購入したものです。
当時大変高価なこの無影灯を入れるかどうか大変悩みましたが、この無影灯のお陰で安全な手術ができていると日頃から感謝しております。
さて、右側にあるコンピューターがセレックです。
今回ガリレオス(歯科用CT)を導入するにあたり、ミリングマシンを技工室へ持って行きケセレックとミリングマシンを接続するケーブルを壁と天井を通す工事をしました。
これでミリングに発生する音がしなくなり診療室もすっきりしました。
診療室の左にあるのは、ZEISS製の歯科用顕微鏡。
R0013583診療室2.jpg

この歯科用顕微鏡、セレックでの補綴物を行う際や、根管治療、外科治療には欠かせない存在です。


インプラントの手術の際には、前日に壁から床から消毒液で消毒します。
手術当日は、スタッフも薬液で手荒いをしてから手術着に着替えます。

IMG_3108手術(渋谷).jpg
右が歯科衛生士 渋谷さん
左が歯科衛生士 松島さん


私も手荒いして、手袋をして滅菌してある無影灯のグリップを装着します。
いよいよインプラント手術の開始です。
ブローネマルク教授見てて下さいね。
IMG_3113.jpg
続きは、後日としましょう。
どうですか、歯科治療のイメージが変わりましたか。
私も、20年以上前にイエテボリのブローネマルク クリニックに見学に行った際にある種のカルチャーショックを受けました。
あまりの清潔さに愕然ときました。

今週の日曜日に静岡にある白鳥インプラントセンターへ見学スタッフとともに行ってきます。
また新たなカルチャーショックがあると思います。
私の尊敬する白鳥先生のクリニックに負けないよう、植田歯科もグレードアップして行きたいと思います。




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ガリレオス(歯科用CT)最新バージョンアップ

2009年11月19日

先日、ガリレオスに最新バージョンバージョンアップを行った。
これにより、3Dボリュームレンダリングがカラーとなり、骨と歯牙が区別できる色調が付いた。
(画像は旧バージョン)
それと今回もっともトピックとなる「GALILEOS Meats CEREC」 機能が盛込まれた。
残念ならがセレック側の最新バージョンの日本国内でのバージョンアップが11月下旬とのことで、このバージョンアップ完了によりCTとCAD/CAMが融合可能となる。
ところでガリレオスの使い勝手を報告しよう。
まず、マンーマシシン インターフェイスはMacユーザーなら直感的に使用できると思われる。
アイコンにより各ウインドが開き、それを直感的に操作ができるようなデザインである。
これは、シロクスから最新鋭のCT発売されている物と比較すると絶対的にガリレオスが有利である。確かにヨシダ ファインキューブ、シロクス等のCTと画質の比較をするとこちらの方が断然画質は勝ります。
では、このCTで何をするのか?
私はインプラントをメインとする使用と考え、診断、インプラント埋入シュミレーション、ステントの発注、術後の管理等が一台でできるガリレオスを選択。
他のCTでは、DICOMデーターでの出力によりサードパーティー性ソフトによるインプラントシュミレーションを行わなくてはならず、これも一苦労。

さて、ガリレオスの欠点であるが、、、。

まず、
1、シンプラントのビューワーと横断面表示の唇側と口腔内側が左右逆であり、これに慣れない私はいつも頭の中で見た画像を反転させて考えているので少し理解に時間がかかります。

2、インプラントシュミレーション後の外科のボタンをクリックしインプラントデーター項目のフォントが小さく読みづらい。

3、インプラント埋入シュミレーションでインプラント軸を傾斜させるとインプラントではなくバックグランドの顎骨の画像が傾斜してインプラントはいつも画面に対して垂直となります。これは外科を行う術者としては、わかりづらい。

4、画像診断する際にいらないアーティファクトをカットする機能がなく、下顎だけを見たいのに上顎の歯牙のアーティファクトにより下顎の欠損部が見えづらい。


上記は既にシロナスタッフに強く改善を要望しており、近い将来バージョンアップで改善を期待しております。

しかし、このCT撮影により、顎内良性腫瘍、埋伏歯の正確な位置の審査、インプラントのシュミレーションにと多くの恩恵を29μSvという低被爆線量で得られる事は、ガリレオス選択が正解であったと考えています。


これからのインプラント治療には、安全が一番。
CT診断なしにインプラント手術をするのは、航海図を待たず大海にでる小舟のようなの。
是非、インプラント治療を希望される患者様は、低被爆で撮影が出来る(医科用CTは50〜数百倍被爆線量が多い)ガリレオスでの診断をお考えになられては如何ですか。

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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科 植田晋矢
電話0270−23−3435
インプラントCT画像解析センター係
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歯科の安全とトレーサビリティー【traceability】

2009年11月14日


レーサビリティー【traceability】と言う言葉を知ってますか?
《跡をたどることができることの意》食品の生産から加工・流通・販売までの過程を明確に記録し、商品からさかのぼって確認できるようにすること。また、そのシステム。生産履歴管理システム。→牛肉トレーサビリティー法
数年前のことである。食品偽造事件は記憶に新しいことであります。
一連の事件後、食卓にあがる食品が一体どこでどう生産されて、どのようなルートで食卓に上がるか?
食品業界は、トレーサビリティーいう方法を導入しようとしている。
これにより、今食べようとしている食品が何県のだれが生産し、どこ経由でスーパーに流通しているかが一目で分かる。
そんな世界が当たり前のようになりつつある。
一方歯科療分野ではどうか、皆様ご存知でしょうか。?
これからお話することは私が体験した事実であり。このような事を国が容認している現状を是非皆様に知って欲しいと考えております。
そこで、患者様に安全を提供する方法として、私は、メタルフリー歯科を選択しました。
IMG_5669セレック.jpg

数年前のある日のこと、私のクリニックに毎朝歯科技工所からの技工物を届ける人がやってくる。
その技工物の中にいつもと違う色合いのメタルコアがあった。
この頃、貴金属相場が高値の時期でもあった。
私は何気なく「このメタルコア、変色しているけど、お宅の技工所で作った物ではないんじゃない?」と言ったところ。その担当の方は、しばらく考え込んで「ええ。」と。
そんな答えがかえってくるとは思っていなかった私は、「ええ」という返事に耳を疑った。
「嘘でしょ?」「どこで作っているの。」と質問すると。
「外注で、、、、、。」と言葉を詰まらせた。
私は、その集配員の方に技工物を担当した技工士の電話番号を聞き出し電話をかけたのである。
「はい、000000(私が出している歯科技工所の名)です。」
私『伊勢崎の植田歯科の植田ですが。いまどちらにいらしゃいますか?」
A氏「伊勢崎です。」
私「一度お会いして、メタルコアの金属が変色している件で、お伺いしたいことがあるのですが。」「今日の診療後にお会いできませんか。」
A氏「今日は、あいにくこれから歯科医院での立ち会いがあるので、、、、、、。」
私「何時になっても構いません。伊勢崎のどちらの歯科医院で立ち会いがあるのですか。?」
A氏「、、、、、。」
私「本当は伊勢崎にいないでしょ?」
A氏「、、、、、、、、、、、。」無言。
私「いま本当の事言わなかったら、歯科技工士免許に関わる事態になりますよ。」といってしばらく沈黙の後、A氏は重い口を開いた。
A氏「実は、いま長野県で歯科技工所を開業しています。」「0000000からは宅急便で技工物を送ってもらって下請けをしております。」
「使用メタルはキチンと日本製の一流品を使用しております。それは信じて下さい。」

つまり大手の歯科技工所が歯科医院から技工物を預かりそれを宅急便で別の下請けに出す。
こんなことがあって良いのか?
正直、驚きました。
てっきり、いつも頼んでいる歯科技工所でできているものと思い込んでいたので、それは、産地偽装が歯科会まできたのかと実感した瞬間であった。!

そこで、そのメタルをGC(一流の歯科材料会社)へX線元素分析を依頼いたしました。
その結果は、日本国内で販売されている正規のメタルであることがわかりました。
ひとまず安心しました。

そんな事をブログに書いたところ、TVのとある局が取材にやってきまいした。
その局の方の話によると、歯科技工物を海外に丸投げし、あたかも日本国内で歯科技工士のライセンスを持った歯科技工士が製作したかのように偽るケースが最近多発しているとのこと。
アメリカの例では、中国に製作された技工物から有害の鉛が検出されたとの報告があるとのこと。

では、患者さまに安全な補綴物を入れるにはどうすれば良いか?
それは、貴金属を使用しない材料を使用し、自院で製作する。
結論は、これしかないのです。

そこで、私はセレック3Dを選びました。
セレック3Dとは、ドイツ製のCAD/CAM用コンピューター。
光学印象といい、口腔内で形成した歯の写真を撮影し、そのデーターを元にコンピューター上で歯牙のデザインをして)セラミックブロック(ドイツイボクラール社製)をミリングマシーンで削りだし、それを研磨してセットするというハイテクマシーンであります。
このハイテクマシーンを調教するには、それなりに覚悟が必要です。
まず。
1、歯の形成。あいまいな形成では機械は受け付けてくれません。45歳を超えた私にとっては、顕微鏡を見て形成後きちんと削れているか確認が必要でした。
2、セレック3Dがミリングしやすい形成を知る事が大切。これに何度も泣かされました。ミリングするバーの直径が実際の形成より大きいと補綴物の適合に影響を受けます。
ミリング中にセラミックブロックが破折することが初期に多くありました。この機械フェラーリと同じで、乗りこなすのにテクニックがいります。(ちなみに私はフェラーのミニカーしか持っておりません。)
3、休日返上。診療が終わった後、一人セレックの前でひたすらデザインを行いました。木曜日、日曜日は朝8時から夜11時まで1日十数本ミリングに明け暮れた事がありました。
唯一の楽しみが、ステイン時に聞くTBSラジオ
オオサワユウリのユウユウワイド。日曜天国。爆笑問題。

500本を過ぎるころからセレックの心がわかるようになってきました。
本日も、2本セットしましが、適合ばっちりでした。
レーサビリティー【traceability】は、というと。
→ドイツイボクラール社製のブロックをシロナ経由で購入し、全て植田歯科で製作する。
これが私の出した結論です。
確かに費用はかかりますが、安全性は保証いたします。


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