歯科治療恐怖症を克服
2006年12月20日
先日、インプラント手術を行いました。
下顎の大臼歯1本のみの欠損です。
手術といっても、10〜15分位の簡単な手術です。
手術という言葉が行けないのでしょうか、それとも私たちの出で立ちがいけないのでしょうか。
とにかく怖いとのことでありました。
いままで、怖くない物が突然怖くなる。
例えば、映画の音。
いままで全然怖くなかったのに、ある時期から大きな音が怖くなる。
こんな事があること、ご存知ですか。
この患者さまは、数年の前に数本のインプラント手術を行っておりましたので、特に問題ないと思っておりました。
しかし、怖くて歯科のユニット上に座った後に、数回トイレに行きました。
そこで、これではインプラント処置が出来ないと判断して、点滴回路をとり、ゆっくりと点滴を開始しました。
三方活栓から、ロヒプノール0.2mg(1アンプル2mg/mlの原液を10mlのシリンジに吸って、9ml生理食塩水をたして、合計10mlとしたので。この溶液1mlがロフィプノール0.2mgが含まれいる計算になります。)をゆっくり側管注しました。
30秒も立たないうちに、その患者さまは、まったく恐怖感を感じなくなりまいた。
「なんで、こんな事怖かったのだろう。」と言うほど、恐怖がなくなりました。
それで、無事インプラント埋入手術が行えることができました。
ロヒプノールの0,2mgという微量使用量で、このようなおどろくべき効果に、私は改めて薬の偉大さに感銘を受けました。
なにより、患者さまが笑いながら手術を終えられ、喜んで頂けた事が、歯科医師冥利に付きます。
Category : 歯科
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