Bacteria Translocation
2006年10月15日
H18年10月7日午前中は横浜で開催された日本歯科麻酔学会、午後は鶴見大学で開催された口腔感染症ホーラムに出席した。
そこで、東邦大学医学部微生物学講座 舘田一博先生の講演を聞いた。
腸管内の緑膿菌が門脈に入り、肝臓にマクロアブセスを作る。それが血行を介して全身に廻る。
内因性の緑膿菌感染が、熱傷および、長期気管内送管患者の死亡率をアップさせる。
特に緑膿菌と高濃度酸素環境が続くと、死亡率がさらに上昇する。
そこで、アジスロマイシン(商品名 ジスロマック)を500mg/日 4週間投与を行うと、メタロプロテアーゼ産生が低下して、Bacteria Translocationが抑制できるとのこと。
ある菌数以上に菌が増殖するとQuorum-sensingが生じ、他の細菌にも菌の情報が伝達されてしまう。
それを阻害するのに、マクロライド系抗菌剤は有効である。
また、ブレイクポイントチェックボード法を用いることにより、他剤を使用するための細菌最小有効濃度の組み合わせを探りださる。
その為、アジスロマイシンとポリミキシンBの併用は、おそらく歯周疾患関連菌阻止に有効であるのであろう。
Category : 歯科
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